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猫の時間

#月曜の夜のスカパー。アニマルプラネットという局の「猫ヘルパー」なる番組を見た。年始に見たい番組があり申し込んだのだが、1ヶ月無料で、1ヶ月でやめることは出来ない決まりなので2月も見ている。

ジャクソン・ギャラクシー というこわもての褐色の肌の大男が、(黒人って差別用語だっけどうだっけ?)ものすごい柄の総入れ墨をしている。昼は猫ヘルパー、夜はミュージシャンをやっていて、禿で真っ黒い顎髭をなっがーく伸ばして、側頭部を変な模様に刈り込んでいる明らかに常識的には変な人。

このジャクソン・ギャラクシーが申し込んできた家庭を訪ね、食事やフンなど問題行動のある猫の問題を解決し、猫が原因で崩壊状態の家族の絆を取り戻すドキュメンタリー番組なのである。殆どはうまく問題を解決し家族もしくは同居している者同士を仲良くさせるが、中には猫を可愛がる妻とむしろ猫が嫌いな夫のカップルで、猫の悪癖は治ったものの夫とは離婚したという話もあった。

ほぼ全てのケースで飼い主の人間関係や性格、考え方が猫に微妙な影を落とし、それがもとで問題行動に繋がっている。ペットの宿命か。しかし、どんなに酷い問題行動でも、例えば家中におしっこやスプレーをして回り、家中臭くてたまらないという場合でも、ちゃんと治るらしい。ま、台本もあるんだろうしうまく行ったものだけを放送しているんだろうけど。

へえ、と思ったのは 猫の爪をとる手術があって、それは人間でいえば指の第一関節から先を切り取ってしまうのと同じことで、その手術をすると猫砂を踏むと激痛が走るらしい。猫は2度と猫砂でおしっこをしなくなるのだそうだ。






#ちょっと長い噂話。某所でのまた聞きである。とあるオフィスでセクハラがあった。♂61才は10年程前に妻に逃げられ離婚している。場面は、二人きりになったオフィスで♂が後ろから羽交い締めにし、首筋に吸い付いた。数回、そんなことがあったらしい。♀は泣いて、 「絶対に誰にも知られたくない。辞表を出す。♂に、私が他言したと知られたら仕返しされるかもしれない、怖い。」とうち震えながら言った。♂はそのことを全く知らなかった。二人の上司は♀の訴えを聞き、♂の異動を部長に頼み、別の場所に離れたので♀はそれ以上のことなきを得た。


ところが、異動先でまた同じようなことが起こった。♂は新しいに迫り、今度のは少し世慣れた人で胸を(触られないように)腕で×の字に覆って少し笑いながら「いやぁねえ、Pさんたら」くらい言って彼の腕をすり抜けた。こんなことが二度ほどあり、は3月いっぱいで辞めたいと言ってきた。

上司に、「女の子たちがあなたが大嫌いで辞めたいと言ってる。心当たりはあるか? みんなが辞めると事業所が立ちいかないからあんたが辞めてくれ」と言われ、ハトが豆鉄砲を食らったような顔でP「ショックだ・・・みんなに好かれていると思っていたのに!!さんなんかとも仲が良かったし。」 彼は心の底から本気で、自分は信頼されており、これだけのことをしたにも関わらず彼女たち(さんにも勿論)と仲良しだと大真面目に思っていたらしい。元来、人のボディサインを見誤るたちの人なのだろう。離婚して妻子がいなくなった後親が死に、50代で一人ぼっちになった。


ナ「一体どうしてそんな誤解が生まれたのかな。また、その♀たちは何で騒がないのかな? 私なら噛みついて引っかいて箒の柄でぶったくってそこらあたりの本だのなんだの投げつけて激しく抵抗するがなァ。社長室に駆け込んで『社長っ!! この会社はセクハラに鈍感なんですかっ! ひどいセクハラされました!』とかなんとか騒いで助けを求めると思うがなぁ。それでもし辞める羽目になっても、出るところに出ればこっちの勝ちだよ。」
男の社長じゃあちょっと言えないかもしれないけれど、そこの社長は女性だった。




#A君「こんな実験があるんですよ。面識のない女5人、男5人を互いに自由に話をさせる。女性一人一人に気に入った男の名を書いてもらう。次に別室で1対1で会わせる。その時、女性の一番気に入った男に「あること」をしてもらう。すると女性が、最初一番気に入っていたその男のことが大嫌いになるんですって。


次に、別の男女10人を集め、自由に話させる。今度は男に、一番印象が悪かった女性の名前を書いてもらう。さっきと同じに別室で、1対1で会ってもらい、その男性が一番印象が悪いと書いた女性に「あること」をしてもらう。すると男性が一番印象が悪いと書いた女性の好感度が大幅にアップするんです。

さて、『あること』とは何でしょうか? という設問で、答えは『ボディタッチ』なんですよ。」




回りくどい説明だが、要するにあまりよく知らない異性間でボディタッチ(相手の体に触る)をすると、女たちはみんな最初印象の良かった男でも大嫌いになり、男たちはみんな嫌いだった女のことが大好きになる。こういうことらしい。




うーむ。最初ピンと来なかったが(何しろ知らない男と触りっこなんかしないし)普通女は痴漢大嫌いだよね。そういうことかな。男はよく知らない女でも体に触るのは嬉しいのか?



そういえば中学のころ、こんなことがあった。私の中学は教育学部の付属だったので教生の先生(大学生が教育実習に来る)が沢山来るところだった。当然お兄さんの年の若い先生の卵は女子の憧れの的になり、彼の周りにはよく女の子が集まっていた。ある時私はその先生の横に立っており、その先生は親愛の情を込めて頭を、撫でるより強く、叩くより弱くぐらいの強さで頭頂部から首の後ろ当たり、髪があるところを触るのである。その先生は女子中学生の頭を撫でたり触ったりする癖がある人だったのだろうか、それとも手についた若い女の頭の脂の匂いが好きだったのか。。今思うとやはり結構気持ちが悪い。


非常に不快に感じ、最初割と好きだったこの先生が大嫌いになった。自分でもどうしてなのかうまく説明できなかったけれど以後教生期間が終わるまで、この人とは口をきかなかった。





#更に。40年も前の話ですっかり忘れていたが一連の話で思い出した。
18歳の時のことである。大学に入学してしばらく経ったころ、たぶん5月くらいじゃなかっただろうか。同期の男の子Kと顔見知りより少し親しくなった。知人以上友人未満というところだったと私は思っている。


ある日、大学近くの大きなお寺の山門で(通学時ここを必ず通っていた)、帰宅途中誰かが暗がりから飛び出して、私に網をかけるように腕を広げて上から捕まえ、抱きしめて離さない。日はとっぷり暮れて周囲は真っ暗で顔は見えなかった。「離せっ! 離せ! 何するこの卑怯者!」死にもの狂いで暴れ、噛みつくわ引っかくわ、蹴り飛ばして何とか振りほどこうとした。この私のことだから恐怖のあまり本当に死にもの狂いだったと思う。するとその男は、「僕だよ、Kだよ!」と言った。



私が暴れれば暴れるほどより私の動きを止めるために強く抱き締める、如何せん女の力では負ける。体格も格段に違っていたし(170センチはあった)、当時私は158センチ42キロくらいの体重の細い子だった。胸郭が全く膨らませず息が出来ない。苦しくて恐怖のあまり殺される!と深刻に命の危険を感じた。

死ぬ! 

頭の中で誰かの声が助けた。
「押してもダメなら引いてみな」
そして咄嗟に瞬時に体の力を抜いた。死んだ(気絶した)ふりである。そして男が油断した隙をついて走って逃げた。


このことでは、どう考えても 私が彼に好意を持ったとは誰も思わないと思う。私は以後注意深く彼を避けた。



ところが彼は悪びれる風もなく親し気に話しかけて来、私の郵便受けにコンドームを入れるという下品な悪戯をしたり悪戯電話等して気持ち悪かった。学校ではなるべく当たり障りのないようにしていた。

ところがある夜その男が家に訪ねて来て家に入れろという。8時ころではなかっただろうか。当時住んでいたのは父が借りてくれた築20年くらいの公団住宅風4階建てマンションの4階だった。扉を開ける気はなかったがドアの外で男が開けろとあまりに騒ぐので、近所の目を気にして仕方なく開けた。しかし注意して玄関の外に自分が出て、扉を後ろ手に閉めた。
今なら違う対応もあっただろうが(帰れ!警察を呼ぶぞ、とか?)当時は私も18歳の娘っ子である。


家に上げろと粘る彼に、「どうして家に上げないといけないのか。意味が分からない。私はあなたに好意を持ってるわけでもないし、親しい間柄でもない。」と言うと、たいそう驚いた顔で

「君は僕が好きなはずだ」

と強く言い切った。


・・・いやいやいややや、、、一体どこをどう勘違いしたらそういうことになるのか! 驚きのあまり頭が回らない。



ナ「私が一度でもあなたを好きだと言いましたか? ありません。すり寄ったことがありますか? あなたを好きなそぶりをしましたか? 一緒にデートに出かけましたか? 手をつないだことがありますか? 喫茶店でお茶を飲んだことありましたか? ありません。ありませんよ、一度も。

でも もしもどこかで誤解させることがあったならごめんなさい。でもでも、申し訳ないけど、とにかく家に入れる気は全然無いです。親にも絶対に男は家に上げるなと言われてるし。お帰り下さい。」 これで何故彼が納得できないのかまるで分からない。引っ込まなければ警察ものだ。実際今でいえばストーカーだ。


彼は納得せず、そこで私たちは入れろ入れないの激しい口論になり(私も必死)、とうとう激高した彼が私の頬を思い切り平手打ちした。都合20分ほどの出来事だったろうと思う。



一瞬何が起こったか分からなかった。彼は殴るなり身を翻して階段を走り下りた。怒り沸騰で脳みそが爆発した私は階段を数段を下り、おどり場から下に向かって、走り出る男に大声で叫んだ。

ナ「私を殴ってタダで済むと思うなっ!このボケっ!」


とにかく気が収まらず、学校のまだ知り合って日が浅い友人たちにこのことを言いふらした。彼がどんなに嫌な、不潔な、卑怯な、汚らわしいやつか。暗がりで女の子を待ち伏せて窒息寸前まで羽交い絞めにし、ストーカーをし、家に押しかけコンドームを置き、悪戯電話をし、果ては家に上げろと言って殴ったのだ。ろくに知り合いでもない女の子を! 変態だよ!


話はすぐに広まり、教授まで届き、彼は大恥をかいた。私は親にも話し、親は学校に抗議に行くと言ったが それはこれからの私のことを考えてやめてもらった。



間に入った友人が
「Kは本気で君があいつを好きだと思ったらしいよ。暗がりで抱きしめられて力を抜いたんだろ?」 

ナ「はあ〜? ああ。抜きましたよ、そりゃァーね! だっていくら離せ、と言って激しく暴れても離してくれるどころかどんどん力が強くなるから息も出来ず、腕は折れそうで手首は青あざが出来たくらい痛いし窒息してこのままでは死ぬと思ったから。死んだふりをしました! 命の危険があるほどだったんだよ? 恐怖の頂点で必死でやった咄嗟の知恵です!」

そして結果的に正しかった。あのときそうしなかったら絞め殺されていたかもしれない。若い男は若い女がどれほど非力か知らないのかもしれないが、彼は私がどれほどの恐怖に怯えたか多分今でも知らないだろう。


「うんうん、そうだろうとも。でも彼は、君が自分に好意をもって甘えて力を抜いたのだと思ったらしいよ。」

ナ「だって、走って逃げたんだよ? それで好意があることになるの??」

「恥ずかしがって逃げたんだと思ったんだって。」



はァ? どこのボケだとそうなるずら! つける薬がないとはこのことだ!




その後 学校で皆に、ナ「これから一生の間、何があっても彼とは絶対に、一言も、口をきかない。」と宣言した。どこでも無視し続けた。悪い人ではなかったのだろう。その後一生懸命謝ってくれたが、いくら謝られても絶対に許す気はない。口はきかずにそっちを見ず全面無視した。


6年後。卒業式の直前に「ナスカ、あいつとはこのままなのか?」と聞く人がいた。
ナ「別にこのままでもいいじゃん? 何の問題もないよ。」
その時には本当にかなりどうでも良くなっていたが、どうせここで別れ別れで生涯会うこともない。もしも卒業式の前後にそういう機会があればどうしようかなとは思った。そして機会はあり、人気の少なくなって来た最後の教室を立ち上がった時、向こうから来た彼が私に「さようなら。」と頭を下げ、私は頭は下げずに一言だけ「さよなら。」と言った。


30年後。私は同窓会で彼に会った。同じテーブルに親しい人がいた彼は私のテーブルに来て、隣りの隣の席に座った。私にはやっぱり、どうでもよかった。今更何の危険もないし。
彼が襲うにはオバサンすぎるし。
ナ「お元気でしたか。」
彼のオフィスが大地震で被害があったことは同窓会報に出ていたので知っていた。
が、今度は彼が、俯いたまま何も言わなかった。

そしてもう本当に永久に会うことはない。





#私が、今日ここで書きたかったのは、A君に実験の話を聞いて初めて、彼が18歳の時どうしてあんな恐ろしい勘違いをしたのか何となくわかった、そのことについてである。私は恐怖のあまり気が狂いそうになって力を抜いたのに、彼は私が自分のことを好きで力を抜いたのだと思ったのだ。某所のセクハラスタッフも、後でどんなにショックで悔し泣きしたにしても、セクハラされたとき恐怖のあまり凍り付きじっとしていたし、二つ目の事例でも胸を覆ってすり抜け、笑いながら応じている。ここで「わがままな男が自分勝手な思い込み」で この人は自分に好意があると思ってしまった。それ以外合理的な説明がつかない。


このことに関して男と女はかくほどに距離が遠い。これをうら若き方々に強く警告しておきたい。「いやよいやよも好きのうち」などという言葉があるがこれは違う。「いや」は「嫌」だ。「わがままな男の自分勝手な思い込み」は許されない。

人には、動物と同じように自分の周囲に固有空間というものがあって、人により少しずつその広さは違い、親しくなるごとにその距離は縮まっていく。不用意に他者のテリトリーを侵すと、非常な不快感を与え、サインを読み間違えると悲劇的なことになる。男はこのことをあまりにも軽く考え、図々しく動く。そして気が付いてみると仕事をクビになり、妻にも子にも去られ親は死に一人ぼっちになっていたりする。


セクハラに悩んでいる人への私の意見。
是非、1人で考えないで相談すべきです。上司でも、友人でも、家族でも、警察でも、公的機関でも何でもいい。ボケたやつはお愛想とかヨイショとかお世辞とかが全然分からない。雰囲気を柔らかくするためにちょっと微笑みかけたりすると 自分に気があると思い込んでしまう。


誤解が生まれた可能性があればできるだけ早い段階で、相手と物理的に距離を置く、(決して二人きりにならない、不便があったとしても直接の連絡手段を絶つ、なるべく顔を合わせず避ける)自分が相手をキライということと、周囲はあんたの行為を知ってるぞもっとやればもっと話は広がるぞ、ということをできるだけマイルドな言葉で(この手は強い言葉を使うとプライドが高くすぐ怒って暴れる)第三者に頼んで相手に伝えてもらうことが肝要だ。


辞職等で場所を変えてみても、積極的に解決する方法を身につけなければ必ずまた同じ状況が起こる。周囲への相談をためらって 相手が不本意にもあなたを絞め殺すことがあったら、全員にとって不幸なことだ。勇気をもって押し返してほしい。








#もしも件の彼と、普通の友人として楽しい学生時代を過ごせたらよかったのになあ、と少しだけ残念に思った。








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