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「全面的に賛同する」


#一躍有名になった「保育園落ちた 日本死ね!」 について。感慨深く読んだ。



言葉の汚さは置いておくとして、私が働くために保育園を探した時代にはこんな声をあげることさえ出来なかった。私も深刻に困っていた。その時はダイアリーにも書けなかったけれども、当時保育所は今よりずっと数が少なくて、入れるためには所得制限があったのである。いくらだったか忘れたが年収いくら以上(確か400万くらい?)はそもそも入園を申し込むことすら出来なかった。

当時私はちっとも働きたいと思っておらず、ただ父が倒れたためにやむなく年少組で入ることになっていた幼稚園を取りやめてでも(入園料をすでに納めていた)保育園に移り、働かざるを得ない家庭の事情があった。お金があるんだったら奥さんは家で子供を見なさいよ、それでも働くなら子守を雇えば?という根強い空気が一般にあった。子守なんて時代錯誤の職業の人を近辺で見つけることは出来なかったし、母は孫の面倒なんで全く見る気のない人だった。お金は子育てはしてくれない。言葉に言い尽くせない苦しい状況にあった。今考えても、よく乗り切ったなと思う。先のことなど何も考えられなかった、ただ今日一日をどうしよう、どうやって乗り切ろうという日の連続だった。


私の妹も福岡市内で似たような状況で子育てをしたが、福岡は都市部なので自民党が弱い地盤で、福祉が鹿児島よりよほど進んでいた。それでも妹は子供を入れるところに困って右往左往し、最終的に私の持っていた細いつてでやっと入れる保育所を見つけた。私と妹は11歳違いということもあって、少し状況はましになっていたかもな。田舎と都会ということもあるだろう。田舎は母親が子育てをせず仕事をすることに対し冷たい。







#I君「今の世の中は男が稼ぎが少ないし、普通のサラリーマンでは昇給はあまり望めません。夫の給料が100万上がるのはほぼ無理に近いですが、妻がパートで100万働くのは簡単ですよ。絶対奥さんも働いたほうがいいんですよ。

僕は、家内と結婚するとき、一つだけ条件があったんです。『僕は家事はいくらでも手伝うから、生涯仕事は続けて稼いでほしい』ということです。それが、子供を産んだと同時になし崩し的に反故にされました。それだけは今も残念です。お金のない苦労と家事をする苦労、どっちがましかと言えば家事をする苦労に決まってますよ。」 なるほど。




よほど悔しいらしく彼が時折このことを言うので、ある日言ってみた。



ナ「ねえ、I君がその条件を言った時、奥さんはなんておっしゃったのかしら? 本当は嫌で自分は専業主婦になりたいと思っていたのに、あなたにそう言われたので、
『う、うん・・・』って了解しただけじゃないの?  

それに、奥さんのお母さんは、専業主婦だったんじゃない? 私たちが娘時分は、専業主婦がステイタスみたいなところがあったもんね・・・今もそうなのかもしれないけどね。娘は大体母親を自分の将来モデル(の原型)に考えて育つから専業主婦のお母さんを持っていたら自然にお母さんのようになるんだと思って育ってると思うのよ。あなたは自分のお母さんがずっと仕事してきたでしょ? だからそれがあなたの「自然」なのよ。丁度同じよう奥さんには専業主婦が「自然」だったんじゃないかしら。


もしも働く奥さんが欲しかったのなら、お母さんが仕事してる人の娘を貰わないといけなかったのよ。」

彼は はっとした表情で、
「僕は今 ナスカさんに言われるまで、・・・・家内があの時どんな表情で何と言ったのか覚えてないって気づきました・・・・。もしかしたら・・・、僕は・・・僕が言ったのははっきり覚えてるけど、もしかしたら家内は聞いてなかったかもしれないし、返事はしてないのかもしれない・・・。何も覚えてないんですよ。」  アハハハ・・・ ダメじゃーん(笑)






#私が結婚したとき、実家の母は『生涯働け、私もそうしてきた』と言った。しかし、母の時代はお手伝いさんも子守のねえやもいくらでも見つかる時代だったし、祖母が私の面倒を殆どみてくれた。

夫の母(姑)は、「女もこれからは自分の食い扶持は自分で稼がなきゃね」と言ったし、自分もそうしてきた人だった。しかし私は母が育ててくれなかったことに対する不満が大きく、自分は自分の子供を大切に育てたいと切望して育ってきていた。それで専業主婦になったのである。

友人Y子は父親が医者で自分も女医になり、お医者さんと結婚した。自分は働きたいと強く希望したが、実家の父親と姑が大反対だった。暮らしに困っているわけではないのだから自分の子供くらい自分で育てろ、というのである。もちろん保育園は所得制限で保育園には入れない。二人して、「うまく行かないね、」と言い合った。



専業主婦をするのか働きに出るのかは、多分に個人的な問題なのだ。今つくづく考えるに、社会は、どちらの事情も呑み込んで、希望する親の子は全て保育所で預かるシステムを今日までに作っておくべきだった。遅きに失した感があるが、今からでもしないよりましだ。日本人を増やしたければもっと保育に有効な手を打ってほしい。






#昨日、神奈川県相模原市の中学生の男の子が父親に執拗に暴力を振るわれ自殺したニュースが出ていた。児童相談所の所長は保護するほど急迫した状況になく対応は間違っていなかったと思うと言っているが、自殺するほど悩んでいたのに対応が間違っていなかったということがあるんだろうか。親に殴られ続け、出口のない虐待で自殺してしまうほどの少年の絶望を考えると残念でならない。


日本国は日本人を増やしたいのではないのか?
虐待やいじめで結局育たない子は沢山いる。親が育てなくても社会が育てるシステムがあってもいいのではないか?親のない子をつんぼはじきにしないで、暖かく育むシステムが。生まれないならともかく、子供は生まれている。大切に育てれば育つはずの子供が。「このまま行けば、日本は中国かアメリカの州のひとつになるだろう」と書いてある本を読んだが(書名を忘れた)その時はむっとしたが、確かにこの国の行く末は、移民を受け入れてしょっちゅうテロが起きる国の一つになるか、どんどん人口が減って中国かロシアが攻めてきてあっという間に占領されるか、それを止めるためにアメリカの属州になるかしかない気がする。



責任の一端は女にもある。一連の福祉関連のニュースを見る時、画面はみんな男。昨日の児童相談所の所長も、テレビに出てくる保育行政の担当官も、保育所が足りないと叫んでいる政治家も。もっと言えばお爺さんばっかり! だから爺さんの価値観に沿った国になってしまう。私よりももっと成績優秀な女は沢山いるはずだ。中学でも高校でも沢山いた。あれらは何処へ行った? あれらはみんな、専業主婦になった。そして家で有閑マダムをやっている。そして知事に、「だから女にはサインコサインなど教える必要はない」などと言われる。悔しくはないのか?





大学まで行って勉強したような人は、家でゴロゴロしてないで、責任として社会で活躍すべきだ。女はその宿命として子供を産み、産んだ子をどうにかせねばならないが、それは社会で面倒みるとすると、社会に出る女たちのために、困っている女たちのために社会を変えてくれる女が必要だ。それをしないから、事情が全く分かっていないピンぼけの爺さんの政治家や官僚の言うがままに、意味不明なものにどんどんお金が流れていく。どんなに若い、良心的な、誠実な、または壮年期の男でも、このことは男ではダメなのだ。




#件の「日本死ね!」の記事、やはり乱暴な汚い言葉遣いはやめてほしい。この言葉遣いが強調していることの中身には全面的に賛同する。








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