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はじめまして。こんばんは。

 

 

#7月30日土曜日。翌日が日曜ということで夜更かしをした。油断だった。夕方ちょっと眠ったので体力はばっちり。一晩中本を読み、音楽を聴き、ヨガをし、眠ろうと思ったら眠れない。興奮しすぎたか・・・・。ちうことで眠たくないならこれ幸いと、尚頑張って遊んだ。明け方5時頃さすがに眠くなり爆睡。気持ちよくぐーぐー朝寝を決め込んでいると携帯が鳴った。ち。

 

電話はナスコからで、「おなかが痛い。ちょっと出血した。」という。

・・・・え? どれくらい? というと「少し。生理の初日くらい。」妊娠36週4日の朝だった。トラブルかな? おしるしかな。これは来るかもな。37週まではお腹に入れておきたかったけど出てくるというなら仕方がない。2,3日のことなら医者は待たずにお産にすると言うだろう。かねてより産婦人科の医者だった母から、子供は3000gを越えると途端に出にくくなる。難産になることを考えると、40週の少し前に、3000gより少し小さいくらいで産むのが一番いい。37週が来たらせっせと歩いて早く産気づくのがいい、と聞いていたのでナスコにそう言ってあった。

 

 

夫はランニングに出かけていなかった。ナスコのところも今日は婿は勤務で出かけたとのこと。支度をして都合よく夏休みで帰省していたナスキを乗せ、出かけようとしていると、夫の実家から電話。

「トド子(問題の多い夫の妹)が暴れてお父ちゃんを箒の柄で殴ってるの! お父ちゃんの腕が凄く腫れてる。ナスカさん、どうしよう!警察呼ぼうか? 呼んだ方がいいと思う?」 

・・・・・正直、どうでもよかった。「そうしましょう、お義母さん。」適当に返事をして電話を切り、出かけようとすると、また電話、義母から。今度はちょっと状況が落ち着いて、警察は義父が反対してやめた。義弟のところの姪のリリーの結婚が決まってどうのこうのどうのこうの・・・・。数分つきあったが、

「お義母さんすいません、ナスコが産気づいたみたいでこれから病院に連れに行くところなんです。その話はまた。」と言うとあっという間に電話は切れた。もうどうでもいいや。

 

 

 

ちうわけでナスコを拾って病院へ。10時前に着いて診てもらった。

「特に異常はありません。ちょっと早いけどお産になると思います。子宮口は2センチ開いている」と言われた。この時は10分おきくらいの陣痛だったが夕方4,5分間隔になった。この間ずっとナスコの腰をさすり通し。18時、この時点で子宮口は9.5センチ。ずっとついて面倒を見てくれていた看護師さんは交代の時間。

「日付が変わる前に生まれますよ。」励ますように残していった言葉にすがる気持ちになる。

 

 

ところが何も食べないしナスコも夕べは夜更かししていて眠い。くたびれて力尽き、うとうとすると陣痛は遠のいていった。(おーい!)せっかく4,5分まで行ったのに10分間隔、って何よ・・・。また振り出しに戻るのか?? 

こっちが力尽きそうだよ(号泣) 

実は私も前夜、テレビとビデオとヨガで遊んでいたのだ。

既に病院に来てから8時間以上、夫と私と息子の3交代でずっと痛がるナスコの腰をさすり続け、私の手のひらはもう痺れて擦り切れそうだった。手のひらはあまりにさすると痺れると初めて知った。この分だと日付またぐかなあ。

夫「月曜日は俺仕事だから12時には帰る。」 えーっ ・・・・私もしごとなんですけど。

息子「えー 俺だけかよー かよー かよー」

ナ「ここだけ持ちこたえてくれれば一生お姉ちゃんに恩を売っていいから!」

 

 

しかし、状況は何とか持ち直し、1時間ほど待つうちにどんどん陣痛は強くなった。ナスコは全く声をあげず、本人曰く「叫んだりして無駄なエネルギーは絶対使わない」んだそうだ。看護師さんにもこんなに静かなお産はめったにないと褒められた。隣りの部屋の人はずっと静かだったが15分間くらい熊と虎が大喧嘩しているような声を上げたかと思うと一瞬静かになり、オギャーオギャーと定番の声。ああ、いいなあ・・・。生まれたんだ。

 

 

21時半を回ったころ、病室が慌ただしくなった。いよいよお産になります、と言う。夫と息子と私との立ち合いを希望していたので、

「邪魔にならないよう頭側に居て下さい。」

21時45分頃。もうそこまで来ているらしいがなかなか出ない。ナスコは汗と涙でべしょべしょ。それでも感心に声は出さなかった。

もう最後のいきみの辺りなんだけど。

5,6回大きないきみを繰り返したがどうも自力ではこれ以上は難しそうだった。

ということでドクター登場。ささっと局所麻酔を打って さあ いきめ! ちょちょっと開口部をドクターが切って、ドクターの合図で看護師さんがナスコのお腹に、「ちょっとごめんねー」と自分の上半身を乗せて押す。

「それ!いきめ!」の合図でその場にいた全員がいきんで赤ちゃんが出て来た。

ナスコ 「(看護婦さんに乗っかられて)ギュウ」

赤ちゃん「ギャー」

赤ちゃんは生まれて、すぐに助産師さんが赤ちゃんを保育器に入れ、鼻と口、喉の奥までの水分や汚れを吸引し、体表の脂や血や汚れをざっとふき取った。不快だったんだろう、赤ん坊は大きな声でギャーギャー泣いた。

 

 

やれやれ。生まれたよ。

 

 

 

 

#私は二人とも帝王切開で産んでいるので、こんなに大変だとは知らなかった。

良かったぁ・・・私にはこれは無理だったよ。

これからすると初めから予定されている帝王切開(予定帝切)って楽でいい、と心底思う。

仕事で来れなかった婿に何度かLINEを入れていた。

婿に「生まれた」と打つと「すぐ行きます」と返信があって、15分ほどでやってきた。

 

客観的に見ると、帝王切開の私の産んだ赤ちゃんの方が頭の形が変形していないし、色も赤くなくて白いままで器量よしだったな。ナスコは抱かせてもらって、「金ちゃん、金ちゃん、(仮名)」と既に決めていた名前を呼んだ。

 

 

私は。

別にいいや。抱かなくても。

娘が無事で五体満足な元気な赤ちゃんが生まれただけで、首がぐらぐらで裸の赤ん坊を抱っこしたいとは全然思わなかった。

下手に抱っこして落としでもしたら大変だし、周りの人目を気にしながら言葉の分からない赤ん坊に何と言葉をかけていいか分からなかった。この世にいなかったものがこの世に存在するようになったという事実の重みだけを ただかみしめた。

 

 

初めまして。こんばんは。

 

そして。

 

ナスカお婆ちゃん誕生。

 

 

 

 

 

30年前のナスコ(生後1ヶ月)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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