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アラビアのクネクネ

 

#母が認知が進んできて、実家の片づけをしている。最近実家の片付けタイトルの本も出るほどこの分野は活況を呈している。認知が進む前は手を出すと「勝手に手出しをするな」とか「私のものを盗んだな!」等と烈火のごとく怒るので手が出せなかったが、なんのかので自宅に帰らなくなり施設に居ることが殆どなので、最初は少しずつの「手出し」だったが、だんだん堂々と(笑)とにかく処分に走る。結局のところ母が死ぬとこの家にある通帳、株券などの書類、少しの貴金属と絵を除けば全部ゴミと借金。私の親は経済感覚が全くない夫婦だったので、冷蔵庫なんか外国製の上等なやつのはずだが、手を入れるとむっとする。(体温より高い)火事になってもおかしくないので母が家を空け始めた数年前のタッパに入った煮物とか、椅子に置いたまま溶けたチョコレートに小虫が湧いてそれらが育った抜け殻とか死骸とか、数年前母がトイレに置きっぱなしにした使用後紙おむつとか、もう腹立たしいのを通り過ぎて(以下省略)。

 

 

 

一部屋ずつ片付けた。認知症の人は例えばアルツハイマーの場合発症から10年後に大体死期を迎えると書物に書いてあるが、母はもう少しもちそうだし、それまで待つとこれらは一体どうなるのだろう。3年前のタッパの蓋を開けるのは相当怖かった。業者に頼めばいいのだろうが、間違いなく100万円は超える。この出費を回避するためには、自分たちで袋詰めし、2,3個ずつちまちま捨てるしかない。母の家が近いからできることでもあるし、一人ではなく妹か息子、夫が手伝ってくれているので出来たことだ。そうでなければいくらかかったとしても業者に頼むか、お金がなければ腐りきって形がなくなるまで放置するしかない。私は予言するが、今に日本各地で放置された古い住居が溢れかえることだろう。早く国が何とかしないと、そこに浮浪者とか訳の分からない質の悪いほうの外人が住み着いて、テロリストの巣窟になると思う。現在でさえこうした放置物件には時々、近所の不良高校生とか空き巣が入って仏壇に隠したまま認知症で忘れ去られた現金が盗まれ、つかまった泥棒の自白で分かったりしている。学校法人で騒ぐのもいい加減にして、保育所とか子供にお金がかかって産まないという事情とか、老朽化した家とか、早く何とかしないとという問題の根本的な解決ができる人を政治家にしてほしい。

 

 

 

 

まずトイレ、台所、母の部屋、納戸と片付けて、10年前に死んだ父の部屋に。ここは母が父関係のものをすべて詰め込んで、鍵をかけて聖域にした場所だった。実家の親は変な人たちで、どの部屋にも鍵があり、子供部屋と食堂以外はすべて鍵をかけていた。片付けがおくれたのも一つはこの鍵をどうするかで悩んで、(母しか持っていない)結局鍵屋を呼んで全部開けてもらった。鍵一つ開けるのに5千円かかった。

 

 

父の部屋の引き出しからは結構現金も出てきたが、いやらしいことに旧札(聖徳太子とか樋口一葉とか?)で、使うのにどうしようかなあ・・・ お店の人に変に思われないかしら? ということで、ATMに持って行った。もっと嫌らしいことにはコインが大きなカンカンにいっぱい入っていて(7,8キロあったと思う)、古い稲穂の模様の100円玉とか、昔の大きな50円玉、殆どが10円と5円と1円でかなりため息。これは事務所の女の子に頼んで銀行で入金してもらった。8万円近くあった。

 

 

父の背広とかもう死んで10年にもなるし、倒れたのは20年前だから、20年間一度も手を通さないままの背広は要らないだろうとは思ったが、母が捨てかねる気持ちも少しわからなくはない。私も夫のものならまあ、もういいかな、と思うが、好きな人のものならどうだろう(え?)(いや、例えばの話さ)母は父のことが結構好きだった。

 

両親は変な人たちだったので、私も妹もその価値観の原型を貰ってはいるが今や全く違うものになっている。平たく言うと親が嫌いだ。これは誠に残念なことである。何の因果かその父母の人生の撤退戦を私が引き受けている。私は、しかし逃げないと決めている。

 

父のひみつの書棚(勿論鍵がかかっていて、これも鍵屋を呼んだ)を開ける。

 

なーにーがーはーいっていーたとおーもーうーーーー??

聞いて驚けぇ?

 

古い100円札の帯封付き束。100円札なんか100枚あったって1万円だが、これはまあ許そう。

古い500円札の帯封付き束。これなんかも5万円だが、これもまあ、許そう。

 

なんで10000万円札の束が無いんだよう(泣!)

 

それから出資の証券と株券が数枚、父が死んで10年にもなるのに何の処理もしていない。(母のネグレクト)実は銀行からもずっと父名義の口座の利息のお知らせが来ていて、一つは首都圏の銀行なので、処理したがものすごくめんどくさかった。途中で挫けてもう捨てようかと思ったが、銀行の人が勿体ないですよ、100万近くあります、というので泣く泣く頑張った。飛行機代を払ってもお釣りは来る。ゴミの処分にだって小さいものはゴミの日にちょっとずつ捨てるとしても大きなゴミには一体いくらかかるか分からないし。

 

それから、帯だたしい数のエッチビデオ。エッチな本。これは母がそっち系が大嫌いな人だったので、それに走ったんだな。可哀想なやつ。そしてなんと大人のおもちゃが3つ。(3本と言った方が分かりやすいか)ピンクのプラスチック製で、外国の製品らしくあっち語で書かれていて、アラビアの女のハーレム的衣装をつけた女が煽情的な動作をする絵(下品にならないよう苦慮の表現です)がついていて、妹が、「お姉ちゃん! このアラビアのクネクネ、誰に使ったんだろうね!?」 もう娘たちは興奮状態(爆)

 

 

アラビアのクネクネを使われたのは母ではないと思う。じきに疑問は溶けた。もっと悲劇的なものが出て来たのだ。英語で書かれた2枚くらいの文書が出て来た。多少の英語が読めた私は、びっくり仰天。

 

それには、父とある女Sさんがお金を出し合い、アメリカのとある場所にヘアサロンを出す、という合意書。500万ドル、と書かれていて、すぐ横に居た息子に、「ちょっと!500万掛け110っていくら?」  

息子「えーっと、、、5億5千万?」 ウソっっ!!

息子「えーっと、、、あってるよ。」 あいつ!2億5千万も女に渡したのかよ! 私にこんなに借金残しやがって!!

 

腹が立って腹が立って、夫のところに飛んでいき、事情を話した。

夫「落ち着け! 5億じゃない。」  え? ナスキ! 計算間違えたねっ!

息子「えーっと、、、間違えてないよ! ぼく!」

夫「落ち着け!間違えたのはお前だ!」 え? だって500万ドルって書いてるでしょ?

夫「落ち着け! アメリカドルは下二けたはセントだ! つまり、500万じゃなくて5万だ。だから、550万円? 出資額はその半分だから、275万?」  がっくーん・・・・ もうちょっとで左団扇かと思ったのに。ちぇ!

 

 

話は進んで、これを取り返しに行くかどうか、という段になる。夫は取り返しに行くことには消極的だった。弁護士を立ててアメリカへの行き来を考えると数十万はすぐ吹っ飛ぶ。「労多くして益少なしだよ。」夫の弟は法学部を出ているので相談する。これも、「この合意書には条項がついていて、『益が出たら折半、損失が出たら折半と書いてありますよ。もしも損が出ていたらこれから請求されることもあるわけです。』

 

加えてアメリカとは恐ろしい国で、インターネットに名前と住所を入力すると最近使ったカードの履歴とか犯罪歴が出る。より詳しい情報が欲しければお金を払え、という画面が出るのだが、その女Sの娘はどうやら麻薬、窃盗などの犯罪歴があるらしかった。それって個人情報じゃんねえ。アメリカの方が個人情報保護は行き届いているイメージがあったが、とんでもなかった。これを見ると日本は保護しすぎなのかもしれないよなあ・・・・。

 

 

ちうわけで・・・・・。

ナスカ家はお金持ちになりそこねましたん。。。

また 平常通りの毎日です。

 

めでたしめでたし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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